よく、受講生やクライアントの方から「操体法を他の人に説明するのは難しい」と言われます。思うに、それは、お釈迦様が説法する人によって、例えを変えたのと同じで、その人にとってベストな説明があるはずです。
セルフケアしたい人、操体の施術者、手技療法のプロに対しての説明は、違って来るはずなのです。

なお、操体・操体法を健康法であるとか、養生法であるとか、体操であるという認識をしている場合がありますが、元々は、医師が現場の治療で用いていたものです。
健康法や養生法(つまりセルフケア)では対応できないほど、健康の度合いが下がっている場合、それをセルフケアできる状態まで、医師あるいは操体の臨床家が健康の度合いを引き上げるという前提があります。

患者さんがある程度健康を取り戻し、自分で健康管理に関与できるようになった時に「これをやってみてください」と指導したものが「健康法」「養生法」という認識で伝わっているのです。

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