目次
視診・触診から、動診・操法へ
操体臨床の基礎を身につける全9回
操体は、いくつかの操法を覚えればできるようになるものではありません。
操者自身が、操体の考え方と身体の使い方を身につけ、相手のからだを見て、触れ、動診し、その人に必要な操法を組み立てる必要があります。
操体ミドル講習では、D1′・D1″※を中心に、操体独自の視診・触診法、言葉の誘導、動診から操法へ至る一連の過程を学びます。
橋本敬三先生から三浦寛先生へ伝えられた触診法を、実技を通して次の世代へ伝える講習でもあります。
※D1は第一分析を示します。D1′・D1″は、畠山裕美が考案し、三浦寛先生の認可を受けた動診・操法です。第一分析を基礎としながら、限りなく第二分析に近づけた「進化形の第一分析」と位置づけています。
対象となる方
- 操体の臨床を本格的に学びたい方
- 手技療法、鍼灸、セラピー、トレーニングなどの専門家
- 現在の仕事に、操体の見方や臨床を取り入れたい方
- 過去に操体を学び、もう一度基礎から学び直したい方
- 操体の基本的な臨床を身につけたい方
現在、手技療法などを行っている必要はありません。基礎から学ぶ方には、進度に応じて個別に指導します。
「施術+ベーシック講習」の受講を原則とします。同時受講も可能です。過去に操体を学んだ経験のある方は、ご相談ください。
※般若身経や日常動作を、声と言葉で人に伝えることを主な目的とする方には、別途「操体の連動を学ぶ――般若身経指導講座」を設けています
ミドル講習の中心となるD1′・D1″
本講習の中心は、D1′・D1″です。
D1′・D1″は、第一分析と第二分析の中間に位置する、意識的な動診・操法です。一般に「第二分析」として伝えられているものとの混同を整理しながら、第一分析を基礎として、動診と操法を臨床的に発展させます。
第二分析は、「気持ちよさ」を問いかければ成立するものではありません。
本人のからだが快適感覚と出会う過程を見守り、操者が先回りせず、適切な言葉と間を用いながら誘導する必要があります。本格的な習得には、継続した臨床経験が必要です。
そのため、ミドル講習では第二分析を短期間で習得することを目的とせず、まずD1′・D1″を通して、動診から操法へ至る確かな臨床過程を体得します。
操体の視診・触診法
体臨床では、動いてもらう前に、相手のからだが何を示しているかを見て、触れて、ききわけることが重要です。
本講習では、橋本敬三先生から三浦寛先生へ伝えられた、操体独自の視診・触診法を学びます。
特に、ひかがみの触診は、操体臨床における触診のコアです。
単に膝の裏を押して、左右の硬さを比べるものではありません。被験者と操者のポジション、操者自身の身体の使い方、指のどの部分を使うか、圧の方向、逃避反応の捉え方などを、実技を通して身につけます。
三浦寛先生は、
「圧痛硬結は、探すと逃げる」
「プロなら、逃避反応まで10秒」
と指導していました。
初学者に速さを求めるものではありません。まず正確なポジションと触れ方を身につけ、ミドル修了時には、おおむね1分以内に落ち着いて一連の触診ができることを目安とします。
必要に応じて、擦診・撮診、皮膚を指先でつまむ方法など、皮膚から情報を得る触診についても学びます。
新重心理論について
ミドル講習は、D1′・D1″を中心に進めます。
受講者の目的、臨床経験、ご希望に応じて、新重心理論を取り入れた内容にも対応します。
新重心理論には、身体の軸と重心を具体的に捉えるための手がかりがあります。
そのため、第二分析よりも入りやすく、現在行っている臨床へ結びつけやすい場合があります。
- 左重心軸
- 左母趾球
- 左鵞足
- 左恥骨外側
- 左目尻
- 操者自身の軸の整え方
- 視診・触診、D1′・D1″との関係
などを、受講者の進度に合わせて扱います。
新重心理論は第二分析の代わりではありません。D1′・D1″とは異なる角度から、身体の軸と重心を捉え、操体臨床への理解を深めるものです。

左体側側を伸ばし、左上肢を内旋して掌を上へ向けた側屈。新重心理論から身体のつながりを読み解きます。
講習内容
パート1 操体臨床の土台
- 操体のゆるぎないコア
- 操体の基本となる考え方
- 操者自身の身体の使い方
- 操者がからだを壊さないための身体運用
- 第一分析の基本
- 動診と操法の違い
- 動診から操法へ至る過程
パート2 視診・触診と言葉の誘導
- 操体独自の視診法
- 橋本敬三先生から伝わる触診法
- ひかがみの触診
- 圧痛硬結と逃避反応
- 視診・触診から動診へつなぐ方法
- 連動理論
- 操体における言葉の誘導
- 受講者の希望に応じた新重心理論
パート3 D1′・D1″と臨床実習
- D1′の理論と実技
- D1″の理論と実技
- 動診と操法の組み立て
- どの動診・操法を選ぶか
- 被験者の反応に応じた誘導
- 操法の終わり方と仕上げ
- 視診・触診・動診・操法の統合実習
講習内容は、受講者の経験、職種、進度、ご希望に応じて調整します。
得意な操法を深めるほうが、習得が早くなる場合があります。操法を数多く覚えることを目的とするのではなく、からだを見て、必要な操法を組み立てられることを目指します。
操体を学ぶために必要な三つのこと
操体の学習には、次の三つが欠かせません。
- 基本となる考え方と身体の使い方
- 動診・操法などの臨床技術
- 継続して学び、実践すること
技術だけを覚えても、操体の考え方がなければ、臨床で生かすことはできません。
たとえば、「ある神社へ行けば大金が手に入る」と聞いたとしても、その神社の場所と行き方を知らなければ、たどり着くことはできません。
操法は目的地へ向かうための方法です。しかし、からだをどのように見て、どこへ向かうのかという基本がなければ、方法を十分に生かすことはできません。
ミドル講習では、操法の形だけではなく、その根底にある操体の考え方と臨床過程をお伝えします。
回数と受講料
全9回。パート1、パート2、パート3を、それぞれ3回で学びます。
- パート1:3回・5万円
- パート2:3回・5万円
- パート3:3回・5万円
- 全9回:15万円
- 全額前納:13万円
パートごとのお支払いは、銀行振込またはクレジットカード決済をご利用いただけます。
全額前納の場合は、銀行振込となります。
パート1、パート2、パート3の順に受講していただきます。進度に応じて日程を調整します。
受講形式
原則として、個人レッスンで行います。
日程が合えば、1日に複数回受講することも可能です。
2名での受講も可能です。複数名で行うことで、操者と被験者の両方を経験し、実技の機会を増やすことができます。
場所
TEI-ZAN施術室
東京都江戸川区西葛西
修了について
全課程を修了した方には、修了証を発行します。
また、一般社団法人日本操体指導者協会の一般会員資格を得ることができます。
ミドル講習の修了は、学びの終わりではありません。視診・触診、動診、言葉の誘導は、臨床を重ねるなかで深まっていきます。
第二分析、第三分析(皮膚へのアプローチ)、第四分析(息診・息法)などを本格的に学びたい方には、継続講習をご案内します。
お申し込み・ご相談
開講日程は、ご相談のうえ決定します。
受講経験、現在のお仕事、学びたい内容について、まずはお気軽にお問い合わせください。
