治療家・臨床家の方へ――まず、自分のからだで操体を体験してみませんか

「操体の名前は知っているけれど、どこから学べばいいのかわからない」

「本を読んで操法を試してみたけれど、これでいいとは思えない」

「動画を見ても、実際に何をしているのかよくわからない」

そんな方は、まず一度、操体を体験してみてください。

ただし、この講習は、

「3時間で操法をたくさん覚えて、明日から患者さんに使いましょう」

という講習ではありません。

プロの方にも、まずはご自身のからだで操体を体験することから始めていただきます。


プロの方にも、まず自分のからだで体験していただきます

「治療家なのだから、患者さんに行う操法を教えてほしい」

そう思われるかもしれません。

もちろん、そのための講習もあります。

ただ、その前に知っていただきたいことがあります。

それは、

自分自身で行う操体と、第三者に行う操体は同じではない

ということです。

まず、自分のからだで操体を体験する。

からだの使い方、動かし方を知る。

自分のからだが「楽」と「辛い」をどうききわけるのか。

そして、「快適感覚をききわけ、味わう」とはどういうことなのか。

プロの方にも、まずはここから始めていただきます。

なぜなら、これは患者さんやクライアントに操体を行う際の土台になるからです。


第一分析と第二分析は、何が違うのでしょうか

操体を勉強したことがある方なら、

「楽な方へ動く」

「きもちいい方へ動く」

という説明を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、

「楽」と「快」は同じではありません。

「楽か辛いか」を比較することと、

「この動きに快適感覚があるか」をききわけることでは、動診の目的が違います。

操体法東京研究会では、前者を「第一分析」、後者を「第二分析」と呼んでいます。

そして、第一分析と第二分析では、動診だけではなく、操法も異なります。

これは、本を読むだけではなかなか理解しにくいところです。

文章で理解するよりも、実際に受け比べていただくほうが早いかもしれません。

「施術+ベーシック講習」では、ご希望や経験に応じて、第一分析と第二分析の違いを実際に体験していただきます。

「なるほど。違うんですね」

そんな発見があるかもしれません。

操体の施術+ベーシック講習 | 操体の講習 | 操体法 TEI-ZAN操体医科学研究所


「きもちいいですか?」と聞けばいいわけではありません

操体では、「きもちのよさ」が大切です。

そこまでは知っている。

でも、それを臨床でどのように扱えばいいのか分からない。

すると、

「きもちいいですか?」

「これはきもちいいですか?」

と、何度も尋ねることになってしまうことがあります。

しかし、第二分析は、単に「きもちいいですか?」と質問することではありません。

快適感覚をききわけるのは、本人のからだです。

操者が、

「これはきもちいいはずだ」

と決めることはできません。

快を教えることと、快を要求することは違います。

この違いは、操体を臨床で扱ううえで、とても大切なことだと考えています。


被験者が快を味わうと、操者も元気になることがあります

操体を臨床で行っていると、面白いことが起こります。

被験者が快適感覚を十分に味わっていると、操者もその快を味わうことがあります。

施術をしている側なのに、操者まで元気になる。

これは、操体の面白い特徴の一つです。

一般的には、人に何かをしてあげれば、する側はエネルギーを使い、受ける側がその恩恵を受けると考えがちです。

しかし、操体における快は、奪い合うものではありません。

快は、分けても減りません。

むしろ、増幅します。

これは、実際に体験してみると、とてもよく分かります。


操者自身の「からだの使い方」も大切です

手技療法を仕事にしている方なら、ご自身の腰や肩、手や指に負担を感じた経験があるかもしれません。

操体では、被験者のからだだけではなく、

操者自身が、どのようにからだを使うのか

も非常に大切にします。

足趾の操法®の一場面。操法では、相手への手の使い方だけでなく、操者自身のからだの使い方も大切です。

操体には、「般若身経」と呼ばれる、からだの使い方、動かし方の基本があります。

これは、セルフケアのためだけのものではありません。

操者自身も、般若身経を体得したうえで操法を行います。

手や腕だけで頑張らない。

無理な姿勢で力を加えない。

腰や肩に負担を集中させない。

からだ全体を連動させて使う。

相手のからだを整えるために、操者が自分のからだを壊す。

操体では、そのような考え方はしません。


本当は、「人に行う操法」もやってみたいですよね

ここまで、

「まず、自分自身で操体を体験していただきます」

と書いてきました。

でも、治療家・臨床家の方なら、

「それは分かった。でも、人に行う操法もやってみたい」

と思われるのではないでしょうか。

もちろん、それも大切です。

第三者に操体を行うことを本格的に学ぶのは、次の段階となる「ミドル講習」です。

ただし、複数名で「施術+ベーシック講習」に参加される場合には、ご希望に応じて、第一分析の基本的な動診操法を実際に行っていただくこともあります。


治療家・臨床家の方は、2~3名での参加もおすすめです

お一人でも受講できます。

その場合は、施術を受けながら、ご自身のからだで第一分析と第二分析の違いを体験し、セルフケアを学んでいただきます。

また、施術に携わる専門職の方でご希望があれば、からだの連動を用いた「足関節の背屈」による基本操法もご紹介します。

これは、単に足首を動かすのではなく、からだの連動を用いる操法です。

一方、

「実際に人に行う操法も体験してみたい」

という方には、2〜3名での参加をおすすめしています。

二人であれば、操者と被験者を交代できます。

動診。

操法。

脱力。

再動診。

その一連の流れを、実際に体験してみましょう。

受ける側になって分かること。

操者になって初めて分かること。

第三者から見てもらって初めて気づく、自分自身のからだの使い方。

ペアで行うことで、それらを一度に確認できます。


操体を「技」だけで持ち帰らないために

治療家の方なら、新しい技術を一つでも多く知りたいと思うのは当然です。

私自身も、さまざまな技術を学んできました。

でも、操体は、操法の数を増やせば身につくものではありません。

同じ操法でも、

自分がどう立っているのか。

自分のからだをどう使っているのか。

相手のからだをどう見ているのか。

何を問いかけているのか。

そして、誰が感覚をききわけているのか。

そこが変われば、操法そのものも変わります。

だからこそ、まず一度、

「操体をする側」になる前に、「操体を受ける側」になってみてください。

そして、ご自身のからだで、

第一分析と第二分析の違い。

きもちのよさで、からだが変わるということ。

操者自身が無理なくからだを使うということ。

そして、被験者が味わう快を、操者も味わうという少し不思議な体験。

そこから「人に行う操体」を学び始めても、決して遅くありません。

むしろ、そのほうが、一番の近道なのかもしれません。

施術+ベーシック講習のご案内

操体に興味をお持ちの方、現在のお仕事に操体を取り入れてみたい方は、まず「施術+ベーシック講習」で実際に体験してみてください。

講習では、操体の基本とセルフケアを中心に学びます。

さらに学びたい方には、ご希望や現在のお仕事に応じて、ミドル講習、般若身経、足趾の操法などをご案内します。

開催概要・受講料・お申し込みについては、以下のページをご覧ください。

▶ 施術+ベーシック講習の詳細・お申し込み

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